外資ファンド利回り20%超のからくり
実際に金融機関に勤務する北村慶氏の著作。
「企業買収ファンド」「企業再生ファンド」「不動産投資ファンド」「ヘッジファンド」の実態を解説する中で、これらの共通項として、
「収益の源泉となる歪みを見つけ出すこと」
「歪みを増幅させ収益を拡大するレバレッジを用いていること」
「リスクを抑制するために投資対象や投資手法を分散していること」
「プライベート・何でもあり・結果主義などといったファンド・カルチャー」
をあげている。
こうした解説は非常に丁寧でわかりやすいが、では、個人投資家がこうしたファンドの恩恵に与ることができるかについては、あまりはっきりと述べていない。
4つ目のファンド・カルチャーを考えれば、私募であることが前提で、個人投資家でも投資額は相当程度大きな額になると思われるし、本書の中で引用されている、個人投資家向けに小口のヘッジファンドを販売しているマン・グループCEOの言葉を借りれば、富裕層からマス層になるほど情報開示が求められ、情報開示が求められるほど、運用成績は凡庸なものになるというのが、実際のところだろう。
最近、個人投資家向けの日本の公募ファンドにも上記の手法をウリにしたものが出てきたが、あまり期待できないということか。
彼の次回の著作は、個人投資家の投資手法に的を絞っているようなので、あわせて読んでみたい。


Comments
このサイトの記事を読ませていただきました。個人投資家がファンドの恩恵に与ることができるかについてが最も知りたいところなので、よろしくお願いします。
Posted by: jack | March 10, 2007 at 05:11 PM